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自分の価値の高め方、軸はブレていい... LinkedIn日本代表が語る「転職2.0」時代の勝ち方

2021年6月3日(木)19時58分
flier編集部

── LinkedIn共同創業者リード・ホフマン氏の『ALLIANCE』が翻訳された2015年から、日本のキャリア観に変化があったと思います。個人、企業それぞれにとって一番大きな変化は何だとお考えですか。また、コロナ禍の影響でその変化は加速したのでしょうか。

当時は「働き方改革」のニュースが盛んに報じられる前のタイミング。人事界隈では「採用ブランディング」が重視され始めた頃でした。それは当時急拡大していたメルカリの影響が大きいと考えています。

スタートアップが自社のミッションやバリュー、カルチャーを明示し、それに共感した人を集めるようになっていった。こうした手法が採用に効果的であるとわかった大手企業も、それをまねるようになりました。人材不足が加速するなか、社員の成長をサポートする体制や働きやすい環境づくりを重視し始めたんです。

また個人側にとっても、コロナ禍でリモートワークが主流になってきているのに、書類のハンコを押すために出社を強いる会社に対しては、「命のリスクを冒してまでハンコなのか」「いまの会社でいいのだろうか」と思った人もいたようです。

さらには、自宅で過ごす時間が増えたことで、自分のキャリアについて振り返る機会もまた増えています。その影響もあって、この1年で求人数、転職希望者数ともに増加傾向にあります(doda転職求人倍率レポート2021年4月より)。こうした変化が個人と企業との関係性を見直す機会を生み出し、『ALLIANCE』で描かれている個人と企業との関係が育ち始めています。

ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用
著者:リード・ホフマン、ベン・カスノーカ、クリス・イェ
翻訳:篠田真貴子、倉田幸信
出版社:ダイヤモンド社

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