仕事にも人生にも大いに役立つ「気付き」と「教養」をくれる、いまイチオシの本をピックアップ

2024年5月1日(水)19時17分
flier編集部

AIと人類の未来は「意識」が握っている!

AIに意識は生まれるか
 著者:金井良太
 編集:佐藤喬
 出版社:イースト・プレス

「AIに意識......」。コンピュータが人間を支配する某SF映画を見て育った世代なら、本能的に不安を覚えるフレーズだと思います。しかし、よく考えてみると、私たちはAIや意識についてほとんど理解しておらず、おびえる根拠そのものが、ひどくあやふやなことに気づきます。

本書は、「意識とは何か?」という壮大なテーマについて、日本屈指の意識研究者の半生を追体験する形で語る1冊です。哲学、言語学、コンピュータサイエンスなど、さまざまな学問を動員して語られる内容は、決して平易ではありませんが、その語り口には、哲学的な妙味があり、コンピュータサイエンスに疎くても、理解を深めることができます。

意識とは何か? それがAIに生まれたら? 意識をめぐる壮大な旅に出ませんか?

(イースト・プレス 編集部)

つらい、苦しいことに立ち向かう必要はない

逃げられる人になりなさい
 著者:神垣しおり
 出版社:飛鳥新社

完璧を目指す、どんな小さなことでもがんばってしまう──。仕事に育児にと奔走する女性はついつい無理をしてしまいやすいです。

しかし著者は、「自分を傷つけたり悩ませたりすることからは逃げていいのです。 “逃れる道” は必ず備わっているのですから」といいます。逃げることを悪だととらえず、一度距離を取れば新たな道が開けるのです。

本書は、国立大学や医学部に進む卒業生が多い、今注目の名門女子校で教えていることをまとめた一冊。つらい・苦しいことのとらえ方からコミュニケーション術、品格、生と死まで──現代を生きる女性に今伝えたい、生きづらさをなくすメッセージ集です!

(飛鳥新社 出版部 松本みなみ)

それ本当に「自分がやるべき仕事」ですか?

仕事に追われず自分の時間を確保する
 著者:ハック大学ぺそ
 出版社:ポプラ社

いつも時間が足りないと嘆いているけど、「仕事のスピードを数倍になんてできるわけがない」と思っている方は、本書の時間術を試してほしいです。とにかくまず手をつけることは、「今ある不要な仕事」をなくすこと。「このインパクトに勝るものはない」というのがビジネス系のYouTubeで圧倒的な信頼感を得ている著者の主張です。

時代の流れやテクノロジーの発達の速さと競う合うことなく、自分のミッションやタスク量を見極め、静かに落ち着いて日々の仕事を管理していく──。人生の “限りある時間” を無駄にしないで使うための仕事論がコンパクトにまとめられています。自分を追い込み過ぎないで仕事と向き合っていきたい方に、ぜひ読んでいただきたいです。

(ポプラ社 一般書企画編集部 編集長 村上峻亮)

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国、今後5年間で財政政策を強化=新華社

ワールド

インド・カシミール地方の警察署で爆発、9人死亡・2

ワールド

トランプ大統領、来週にもBBCを提訴 恣意的編集巡

ビジネス

訂正-カンザスシティー連銀総裁、12月FOMCでも
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 7
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 8
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中