仕事にも人生にも大いに役立つ「気付き」と「教養」をくれる、いまイチオシの本をピックアップ
AIと人類の未来は「意識」が握っている!
『AIに意識は生まれるか』
著者:金井良太
編集:佐藤喬
出版社:イースト・プレス
「AIに意識......」。コンピュータが人間を支配する某SF映画を見て育った世代なら、本能的に不安を覚えるフレーズだと思います。しかし、よく考えてみると、私たちはAIや意識についてほとんど理解しておらず、おびえる根拠そのものが、ひどくあやふやなことに気づきます。
本書は、「意識とは何か?」という壮大なテーマについて、日本屈指の意識研究者の半生を追体験する形で語る1冊です。哲学、言語学、コンピュータサイエンスなど、さまざまな学問を動員して語られる内容は、決して平易ではありませんが、その語り口には、哲学的な妙味があり、コンピュータサイエンスに疎くても、理解を深めることができます。
意識とは何か? それがAIに生まれたら? 意識をめぐる壮大な旅に出ませんか?
(イースト・プレス 編集部)
つらい、苦しいことに立ち向かう必要はない
『逃げられる人になりなさい』
著者:神垣しおり
出版社:飛鳥新社
完璧を目指す、どんな小さなことでもがんばってしまう──。仕事に育児にと奔走する女性はついつい無理をしてしまいやすいです。
しかし著者は、「自分を傷つけたり悩ませたりすることからは逃げていいのです。 “逃れる道” は必ず備わっているのですから」といいます。逃げることを悪だととらえず、一度距離を取れば新たな道が開けるのです。
本書は、国立大学や医学部に進む卒業生が多い、今注目の名門女子校で教えていることをまとめた一冊。つらい・苦しいことのとらえ方からコミュニケーション術、品格、生と死まで──現代を生きる女性に今伝えたい、生きづらさをなくすメッセージ集です!
(飛鳥新社 出版部 松本みなみ)
それ本当に「自分がやるべき仕事」ですか?
『仕事に追われず自分の時間を確保する』
著者:ハック大学ぺそ
出版社:ポプラ社
いつも時間が足りないと嘆いているけど、「仕事のスピードを数倍になんてできるわけがない」と思っている方は、本書の時間術を試してほしいです。とにかくまず手をつけることは、「今ある不要な仕事」をなくすこと。「このインパクトに勝るものはない」というのがビジネス系のYouTubeで圧倒的な信頼感を得ている著者の主張です。
時代の流れやテクノロジーの発達の速さと競う合うことなく、自分のミッションやタスク量を見極め、静かに落ち着いて日々の仕事を管理していく──。人生の “限りある時間” を無駄にしないで使うための仕事論がコンパクトにまとめられています。自分を追い込み過ぎないで仕事と向き合っていきたい方に、ぜひ読んでいただきたいです。
(ポプラ社 一般書企画編集部 編集長 村上峻亮)