最新記事

メンタルヘルス

やりたいことが見つからない...「かくれ繊細さん」の特徴と、共通する悩みの解決法

2022年12月3日(土)13時35分
flier編集部

そのうえで、おすすめの方法は、行動療法の1つであるシェイピングです。シェイピングとは、目標をスモールステップに分けて、達成感を得ながらステップアップしていく方法です。最初の一歩目は、1、2分でできることが望ましく、全体の100分の1の行動でかまいません。それくらい小さなステップなら自然とその後も継続できます。

例えば本を書くというゴールなら、一歩目が「まえがきを書く」だと大きいので、もっと細分化します。「2行だけ書く」とハードルを下げると、実際には10行書けていることも。かくれ繊細さんの場合、もう一人の自分が「本当は30行書けるでしょう」とつぶやくことがあります。そんなときは「止めにきたんだね」と対話してみる。最初の一歩に抵抗を感じている自分と、もっとできるのにと指摘する自分という、両方の存在を認識することがポイントです。かくれ繊細さんは本来努力家。やると覚悟が決まれば目標に向かっていけます。

強みで補い合うカルチャーなら、才能を発揮できる

──職場でかくれ繊細さんが才能を発揮できるようにするためには、どのようなカルチャーをめざすとよいでしょうか。

かくれ繊細さんの複雑性のように、個々の特徴に配慮がなされ、強みと弱みを補い合えるカルチャーがいいですね。かくれ繊細さんは、気遣いができるし、先見の明があってアイディアが豊富。アイディアをゼロから形にするのは苦手な一方で、尊敬している人のサポートやプロセスの改善、適材適所を見抜くことが得意です。こうしたかくれ繊細さんの得意なことはなかなか仕事の評価軸にのりにくいもの。ですが、それが強みだと理解され、多様な人の強みで補い合う空気があれば、かくれ繊細さんは水を得た魚のように才能を発揮していきます。

──そうしたカルチャーとかけ離れている職場にいて、居づらさを感じているときの対処法はありますか。

2つあって、1つは、自分が刺激を感じているものを明確にして、刺激自体を減らすことです。かくれ繊細さんは、一般的な人よりも五感を通じて多くの刺激を受けてしまう。たとえば、マウントや圧をかけてくる人など苦手な人が職場にいたら、イヤフォン型の耳栓をつけるのもいいでしょう。聴覚からの刺激を減らすだけで居やすさが変わります。また、配置換えの希望や転職など、環境を変える道もあります。

対処法の2つ目は、感情が揺れ動くのを客観視することです。かくれ繊細さんは感受性豊かなので、感情が揺れ動くのを止めることはまず難しい。何も刺激がないことでも自分を自分で痛めつけることもある。だから、そこに翻弄されてしまう前に、感情が揺れ動く自分を認めるとケリがつけやすいですね。本にいくつかワークを活用して、体の感覚を深く知ってもらえたらと。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、最高裁がトランプ関税に違法

ビジネス

米財務長官、「低採用・低解雇」脱却を楽観視 労働需

ビジネス

米コアPCE価格指数、12月は前月比0.4%上昇 

ビジネス

米GDP「かなり堅調」、インフレに懸念=アトランタ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
特集:ウクライナ戦争4年 苦境のロシア
2026年2月24日号(2/17発売)

帰還兵の暴力、ドローンの攻撃、止まらないインフレ。国民は疲弊しプーチンの足元も揺らぐ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由...「落葉帰根」派も「落地生根」派も
  • 3
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 4
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 5
    ロシアに蔓延する「戦争疲れ」がプーチンの立場を揺…
  • 6
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 7
    ディープフェイクを超えた「AI汚染」の脅威──中国発…
  • 8
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 9
    「窓の外を見てください」パイロットも思わず呼びか…
  • 10
    生き返ったワグネルの「影」、NATO内部に浸透か
  • 1
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より日本の「100%就職率」を選ぶ若者たち
  • 2
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 3
    【銘柄】マイクロソフトの株価が暴落...「AI懸念」でソフトウェア株総崩れの中、投資マネーの新潮流は?
  • 4
    「ヒンメルならそうした」...コスプレイヤーが消火活…
  • 5
    なぜ「あと1レップ」が筋肉を壊すのか...「高速パワ…
  • 6
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 7
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 8
    「目のやり場に困る...」アカデミー会場を席巻したス…
  • 9
    オートミール中心の食事がメタボ解消の特効薬に
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中