最新記事

ビジネス

日本企業の「DX」の立役者が、意外にも「紙の本」からの情報収集を大事に考える理由

2022年11月26日(土)16時29分
flier編集部

221124fl_tsq03.jpg

経営に必要なことはすべて『銀河英雄伝説』から学んだ

── 高橋さんにとって人生を変えた一冊や経営に影響を与えた本について教えていただけますか。

いちばん印象深い本は、中学時代に読んだ『銀河英雄伝説』です。銀河系を舞台にした帝国軍(専制主義)と自由惑星同盟(民主主義)の戦いを描いたSF小説です。経営で必要なことはすべてこの本から学んだといってもよいです。人間や組織の真実が非常にうまく描かれています。大人とは無条件に素晴らしい存在ではなく、足の引っ張り合いをするなど大人げない面もあるのだと(笑)。若い天才がそういった大人たちを打ちのめしていくのですが、そこから、大事なのは年齢や経験ではなく、高い理想や能力であると学びました。2巻まで読んだらもう止まらなくなりますよ。

創業期の2004年頃に読んで影響を受けた本もいくつか紹介します。1冊目は『奇跡の経営』です。ブラジルで、学生が就職したい企業No.1に選ばれたセムコ社CEO、リカルド・セムラー氏による驚愕の経営論です。社員が数千人規模になっても組織図がない、事業計画がない、人事部がないために社員をコントロールするしくみもない。そんなないない尽くしの非常識な会社でありながら、売上の平均成長率は年147%といわれています。なぜそうした高業績が実現できるのかが書かれた一冊です。役職や階級のないフラットな組織形態を意味する「ホラクラシー組織」の経営者が、こぞって参考にした本としても有名です。

221124fl_tsq04.jpg

奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ
 著者:リカルド・セムラー
 翻訳:岩元貴久
 出版社:総合法令出版
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)


2冊目は『コア・コンピタンス経営』で有名なロンドン・ビジネススクール客員教授ゲイリー・ハメル氏の著書、『経営の未来』です。彼は、従業員すべてが自発的に働き、創造性を発揮できるマネジメントを提唱しました。本書では、それを実現している企業の具体例が書かれていて、それを知るだけでも興味深いです。

221124fl_tsq05.jpg

経営の未来:マネジメントをイノベーションせよ
 著者:ゲイリーハメル、ビルブリーン
 翻訳:藤井清美
 出版社:日経BPマーケティング(日本経済新聞出版)
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

独失業者数、1月は横ばい 労働市場の勢いの欠如浮き

ビジネス

インタビュー:財政懸念で円高継続の可能性少ない、日

ワールド

インドネシア、株式市場の透明性向上へ改革 経済担当

ビジネス

英オクトパス、中国で再エネ取引 首相訪中に合わせ発
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市 vs 中国
特集:高市 vs 中国
2026年2月 3日号(1/27発売)

台湾発言に手を緩めない習近平と静観のトランプ。激動の東アジアを生き抜く日本の戦略とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 3
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 4
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    秋田県は生徒の学力が全国トップクラスなのに、1キロ…
  • 7
    パキスタン戦闘機「JF17」に輸出交渉が相次ぐ? 200…
  • 8
    日本経済を中国市場から切り離すべきなのか
  • 9
    配達ライダーを飲み込んだ深さ20メートルの穴 日本…
  • 10
    日本はすでに世界第4位の移民受け入れ国...実は開放…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」と「フリース」に移った日
  • 3
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡張に新たな対抗手段
  • 4
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 5
    データが示す、中国の「絶望的な」人口動態...現実味…
  • 6
    ラブロフ、グリーンランドは‌デンマーク​の「自然な…
  • 7
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 8
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「…
  • 9
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 10
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中