最新記事

BOOKS

中間管理職を悩ませる「永遠のテーマ」を、解決に導く実践的テクニック【出版社イチオシ3冊】

2021年6月18日(金)18時15分
flier編集部
職場のチーム(イメージ画像)

itakayuki -iStock

<「ジョブ型」時代に求められる課長の能力/部下に信頼される問題解決力/フォロワー数を追わないSNS術。各出版社がいま最もおすすめする3冊を紹介>

各出版社の「これはぜひ推したい!」という新刊本を紹介。発行に携わった出版社の担当者たちが、それぞれの本のエッセンスやおすすめのポイントなどをご案内します(この記事は、本の要約サービス「flier(フライヤー)」からの転載です)。

ジョブ型と課長の仕事 役割・達成責任・自己成長


 著者:綱島邦夫
 出版社:日本能率協会マネジメントセンター
 (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

会社の実務の中心を担う課長にとって、新型コロナにより在宅勤務が急増、メンバーとのコミュニケーションが大きく変化する中、連絡のタイミングや頻度への気遣いだけでなく、日常的な行動をどう評価するか、これまでになかった事態に直面しています。

加えて、大企業を中心にジョブ型人事制度をまずは中間管理職層から導入しようとの動きが始まったことで、マネジメント面でこれまでと何が違うのかが不安視されています。

「ジョブ型とは、成果主義のこと?」「コロナ禍で成果を出すにはどうすればいいの?」など、 課長の悩みは尽きません。

新型コロナは、ワクチン接種の普及でどうやら落ち着きそうです。一方で「ジョブ型」に関しては、「これまでの人事制度とどう違うのか?」「これにより課長の役割や仕事はどう変わるのか?」といった悩みの声はまだ多く聞かれます。そうした多くの疑問に応えるのが、本書です。

マッキンゼーやコーン・フェリーで組織開発や人材開発を行ってきたベテランコンサルタントが、国内外のジョブ型組織での指導歴をもとに、ジョブ型とは、これまでの成果主義とは異なることや、課長が自らの成長とメンバーの活動支援のために担うべき役割と行うべき仕事などについて、事例を紹介しながらわかりやすく解説します。

(赤羽編集工房 根本浩美)


リーダーシップがなくてもできる 「職場の問題」30の解決法


 著者:大橋高広
 出版社:日本実業出版社
 (※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

働き方改革やコロナ禍の影響によって、職場におけるコミュニケーション不全が生じ、それに伴う「職場の問題」が増えています。それらは仕事の生産性を低下させます。

本書ではその解決に向けて、問題の原因を部下から「聞き出し」、その情報を「共有し」、チームを「改善する」という3ステップの手法を解説します。紹介する手法は、リーダーシップがなくてもできるものばかりです。「精神論」でリーダーシップを語るのではなく、上司としての仕事を遂行するために「具体的なメソッド」を紹介します。

この3ステップをきちんと繰り返し実践している上司は、部下に"信頼"され、リーダーシップがなくても、部下と信頼関係を築くことができます。

「職場の問題」解決のカギは、クラウドシステムや最新のノウハウではなく、職場をまとめる上司が握っている、と著者は言います。私もこの本の内容を実践しようと思います。

(第一編集部 中尾淳)

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

中国の銀行、ドル預金金利引き下げ 人民銀行が指導=

ビジネス

イオン、イオンモールとディライトを完全子会社化

ビジネス

日経平均は大幅反落、一時3万7000円割れ 今年最

ワールド

インドネシア中銀が為替介入、ルピア対ドルで5年ぶり
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:破壊王マスク
特集:破壊王マスク
2025年3月 4日号(2/26発売)

「政府効率化省」トップとして米政府機関に大ナタ。イーロン・マスクは救世主か、破壊神か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    イーロン・マスクへの反発から、DOGEで働く匿名の天才技術者たちの身元を暴露する「Doxxing」が始まった
  • 3
    イーロン・マスクのDOGEからグーグルやアマゾン出身のテック人材が流出、連名で抗議の辞職
  • 4
    「絶対に太る!」7つの食事習慣、 なぜダイエットに…
  • 5
    日本の大学「中国人急増」の、日本人が知らない深刻…
  • 6
    東京の男子高校生と地方の女子の間のとてつもない教…
  • 7
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほ…
  • 8
    老化は生まれる前から始まっていた...「スーパーエイ…
  • 9
    【クイズ】アメリカで2番目に「人口が多い」都市はど…
  • 10
    令和コメ騒動、日本の家庭で日本米が食べられなくな…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 3
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チームが発表【最新研究】
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映…
  • 6
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほ…
  • 7
    イーロン・マスクのDOGEからグーグルやアマゾン出身…
  • 8
    イーロン・マスクへの反発から、DOGEで働く匿名の天…
  • 9
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 10
    東京の男子高校生と地方の女子の間のとてつもない教…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 5
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 6
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 9
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 10
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中