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韓国経済韓国、3月の労働参加率が2009年以来の大幅な落ち込み 失業率は小幅上昇にとどまる

韓国統計局の17日発表によると、3月の国内失業率は小幅上昇にとどまった。一方、労働参加率は2009年の金融危機以来の大幅な落ち込みを記録し、新型コロナウイルス感染拡大を背景に、労働力人口が縮小していることが示された。写真は4月15日、総選挙の投票に間隔を空けて並ぶ有権者。ソウルで撮影(2020年 ロイター/Kim Hong-Ji)
韓国統計局の17日発表によると、3月の国内失業率は小幅上昇にとどまった。一方、労働参加率は2009年の金融危機以来の大幅な落ち込みを記録し、新型コロナウイルス感染拡大を背景に、労働力人口が縮小していることが示された。
3月の労働参加率は62.2%と前年同期から0.9%低下し、2009年4月以来の大幅な低下となった。
失業率は3.8%。前月の3.3%からは上昇したが季節的な変動範囲内に収まった。
新規雇用は2660万件で、前年同期を19万5000件下回った。前年比割れは2010年以来。
ユージーン・インベストメント・アンド・セキュリティーズのアナリスト、Lee Sang-jae氏は「輸出状況の悪化が見込まれるため、労働人口は4月にさらに縮小する可能性がある」と指摘した。
輸出の落ち込みで今年の韓国経済はマイナス成長になると予想されている。一方、景気低迷の影響を受ける建設や小売りセクターの低賃金職の数は増加が見込まれている。

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