最新記事

連載「転機の日本経済」(4)

財政再建はなぜ必要か──日本がギリシャにならないために。

2015年7月13日(月)20時55分

 これは、赤字の増大となるから、利子支払いのために新たに借金をしなければいけなくなる。よくいう雪だるま式に借金が膨らんでいくプロセスだ。しかしそこでも最後のとどめは、金利支払いのための新たな借金ができなくなるというフローの問題となる。そのためにも、単年度の赤字を減らす、プライマリーバランスを達成すると同時に、そこを超えて、利子支払いを入れて、赤字を黒字に変えること、少なくとも現在のギリシャの水準にまでは財政を立て直す必要があるのだ。(小幡績・慶應義塾大学ビジネススクール准教授)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシアとウクライナ、和平に向け直接交渉開始 3年ぶ

ワールド

韓国産業通商相、米通商代表に関税免除を要請 代表団

ワールド

EU、新たな対ロシア制裁を準備 欧州委員長が表明

ワールド

トランプ氏が米ロ首脳会談に意欲、ロシア「不可欠だが
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 3
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映った「殺気」
  • 4
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 5
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 6
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 7
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 8
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 9
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中