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アメリカ経済

テニス全米オープンはカネのなる木

2009年9月1日(火)17時20分
ダン・ウェイル

 もう一つ好都合なのは、テニスが男性中心のスポーツではない点だ。テニスファンのおよそ半分は女性で、アメリカンフットボールの35%よりずっと高い割合だ。

 さらに、テニスファンには比較的裕福な人が多い。USTAによれば、全米オープンの平均的な観客の年収は15万ドル。富裕層にとって「テニス観戦の一日は、ヨーロッパ旅行や新車購入のような贅沢ではない」と、スポーツ専用チャンネルEPSNのテニスコメンテーター、パム・シュテイバーは言う。

 開催時期も集客に一役買っている。「子供たちの学校は始まっていないし、社会人もまだ夏休みを取れる」と、オクトゴン・スポーツ・エージェンシーの幹部フィル・デ・ピッチオットは言う。日中仕事がある人も、室内コートでのナイターゲームを32ドルで楽しめる。

「全米オープンはインディ500やケンタッキー・ダービー、スーパーボウルやゴルフの全米オープンに似ている。不況の時代に多少人気が低迷することはあっても、岩のように頑丈だ」と、多くのスポーツイベントを主催するコーフ・エンタープライズのジョン・コーフは言う。
 
 全米オープンが期待通りの成功を収めれば、コーフの言うように「不況を吹き飛ばす満塁ホームラン」になりそうだ。

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