米関税、日米貿易協定の精神に鑑み疑問なしとしない＝加藤財務相

　３月３１日、加藤勝信財務相（写真）は参院財政金融委員会で米トランプ政権による自動車追加関税について、個人的な意見として、日米貿易協定とその共同声明の精神に鑑み疑問なしとしないと述べた。写真は都内で昨年１０月撮影（２０２５　ロイター／Issei Kato）

［東京　３１日　ロイター］ - 加藤勝信財務相は３１日の参院財政金融委員会で米トランプ政権による自動車追加関税について、個人的な意見として、日米貿易協定とその共同声明の精神に鑑み疑問なしとしないと述べた。小池晃委員（共産）への答弁。

小池委員は安倍政権と第一次トランプ政権が２０１９年に締結した日米貿易協定では、自動車に追加関税を検討しない旨確認済みとし、今回の米追加関税は協定違反でないかと質問した。

加藤財務相は協定違反か否かについては外務省答弁に委ねるとして明言を避けたが、「自動車関税等の米国による一連の貿易制限措置が日米経済関係のみならず世界の貿易体制に与える影響を懸念する」と語った。