イランが核合意結ばないなら爆撃や二次関税も=米大統領

トランプ米大統領は3月30日、イランが核開発計画を巡り米国と合意しない場合、イランに爆撃を行い、二次関税を課すと警告した。1月15日撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
Doina Chiacu
[ワシントン 30日 ロイター] - トランプ米大統領は30日、イランが核開発計画を巡り米国と合意しない場合、イランに爆撃を行い、二次関税を課すと警告した。
トランプ氏の発言はイランが先週、米国との直接交渉を拒否して以来となる。両国の当局者が協議していると述べたが、詳細は明らかにしなかった。
同氏はNBCニュースの電話インタビューで、「もし合意が成立しなければ爆撃が行われるだろう。イランがこれまで見たことのないような爆撃となるだろう」と発言。
「もし合意に至らなければ、4年前と同じように二次関税を課す可能性がある」とも述べた。
イランは、新たな核合意の成立を同国に促すトランプ氏の書簡にオマーンを通じて回答。最大限の圧力と軍事的脅威にさらされている間は米国と直接交渉しないと表明した。
イランのペゼシュキアン大統領は30日、この方針を繰り返し、「(米国との)直接交渉は拒否されたが、イランは常に間接交渉に関与してきた。そして今回も、最高指導者(ハメネイ師)は間接交渉は引き続き継続できると強調した」と述べた。
NBCのインタビューでトランプ氏は、ロシアとイランについて、両国の製品の購入国に関税を課す「二次関税」をかける可能性についても警告したが、詳細には触れなかった。