ウクライナ大統領、米に追加制裁求める ロシアが出身地など無人機攻撃
By Anastasiia Malenko, Tom Balmforth
[キーウ 26日 ロイター] - ウクライナ当局者は26日、ロシアが夜間に南部ミコライウ州や中部ドニエプロペトロフスク州のクリブイリフをドローン(無人機)で攻撃したと発表した。
クリブイリフはゼレンスキー大統領の出身地で、頻繁に攻撃を受けている。ゼレンスキー氏は故郷や北部スームィ州への攻撃を挙げ、ロシアは明らかに「真の平和」を追求していないとして、米国に対しロシアへの追加制裁を求めた。
米政権は25日、黒海における船舶の安全な航行確保とエネルギー施設への攻撃停止でウクライナ、ロシア両国と個別に合意したと発表した。だが合意がいつ、どのように発効するのかは不透明な状況にある。
ミコライウ市長は、ミコライウ州知事が同州で夜間にドローン7機が破壊されたと明らかにした後、26日未明に市内で緊急停電が発生したと述べた。停電が予防的な措置か、攻撃の影響で発生したのかは不明。
クリブイリフの地元当局者によると、ドローン攻撃によって火災が発生し建物が損傷したが死者は出ていない。当局者は「これが占領者が『平和を望む』方法らしい」とテレグラムで述べた。
ウクライナ軍は、ロシアのドローン117機のうち56機を撃墜し、48機を電波妨害で進路を変更させ無力化したとしている。
一方、ロシア国防省は、夜間にウクライナのドローン9機を破壊したと発表した。うち2機は黒海上空で破壊したとしている。