ガザでハマスへの異例の抗議デモ、パレスチナ住民数百人が参加

パレスチナ自治区ガザ北部でパレスチナ住民数百人がイスラム組織ハマスに対する異例の抗議活動を行った。写真は、ガザ北部の爆発で立ち上がる煙。3月25日、ガザ国境で撮影(2025年 ロイター/Amir Cohen)
[カイロ/エルサレム 26日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザ北部でパレスチナ住民数百人がイスラム組織ハマスに対する異例の抗議活動を行った。ソーシャルメディアへの投稿で明らかになった。
Xに投稿された動画によると、デモ隊は戦争の終結を要求。「ハマスは出て行け」と叫んだ。抗議活動は25日にガザ北部ベイトラヒヤで行われたとみられ、戦争で破壊された建物の間を行進する人々の姿が映っている。
ロイターは抗議活動が行われた場所を衛星写真と照合して確認した。日付は独自に確認できなかったが、複数の動画や画像によると、25日に抗議活動が行われたとみられる。
ガザ北部は戦争で特に大きな被害を受けたが、ガザ南部に逃れていた数十万人が1月の停戦発効で北部の自宅に戻っていた。
だが、イスラエルは今月18日にガザへの攻撃を再開、停戦は崩壊した。パレスチナ保健当局によると、イスラエルがハマスを壊滅するとして攻撃を再開して以降、女性や子供を中心に700人近くが死亡している。
ハマスは2007年以降、ガザを支配。一部のパレスチナ人は報復を恐れてハマスを公然と批判することに慎重な姿勢を示している。