タイ首相への不信任案否決、連立政権の安定示す

3月26日、タイ国会はペートンタン首相(写真)に対する初の不信任決議案を否決した。写真は同日、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
Panarat Thepgumpanat Panu Wongcha-um
[バンコク 26日 ロイター] - タイ国会は26日、ペートンタン首相に対する初の不信任決議案を否決した。出席した議員488人のうち319人が反対票を投じ、連立政権の安定性を示す結果となった。
最大野党の人民党はペートンタン氏と父親であるタクシン元首相の関係の近さを主に追及した。タクシン氏は利益相反と職権乱用で有罪判決を受け、公職に就くことを禁じられている。
ペートンタン氏の首相としての資質や経済に関する知識を疑問視する声や、脱税疑惑などの指摘も上がった。
しかし決議案が否決されたことで、11党による連立政権が依然として堅固であることが示され、政局が不安定化するとの懸念は後退した。
ペートンタン氏は「支持、反対にかかわらず、一票一票が私と内閣にとって国民のための仕事を続ける力となる」とXに投稿し、与党連合の支援に感謝を表明した。