グリーンランドに「容認できない圧力」、デンマーク首相 米代表団訪問巡り

デンマークのフレデリクセン首相は25日、米国がデンマーク自治領グリーンランドに対し「容認できない圧力」をかけているという認識を示した。写真は6日、ベルギー・ブリュッセルで撮影(2025年 ロイター/Stephanie Lecocq)
[コペンハーゲン 25日 ロイター] - デンマークのフレデリクセン首相は25日、米国がデンマーク自治領グリーンランドに対し「容認できない圧力」をかけているという認識を示した。
ウーシャ・バンス米副大統領夫人を含む米代表団のグリーンランド訪問を週内に控える中、フレデリクセン首相は地元のテレビ局などに対し「グリーンランドとデンマークに対し容認できない圧力がかかっていると言わざるを得ない」とし、「われわれはこの圧力に抵抗する」と言明した。
その上で「今回の訪問は明らかにグリーンランドが必要とするものでも望んでいるものでもない」と強調。「トランプ大統領はグリーンランドを欲しがっており、本気だ」とし、今回の訪問がトランプ氏の関心と関連がないとみなすことはできないと述べた。
グリーンランド自治政府のエーエデ首相も米代表団のグリーンランド訪問は「挑発行為」とし、同代表団と会談しない考えを示している。
グリーンランドの「購入」に関心を示すトランプ大統領は24日、米国の将来において何かしらの重要な存在になる可能性があると述べた。