エジプト、ガザ停戦に新提案 人質週5人解放で「第2段階」移行=関係筋

イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザに対する攻撃を続ける中、エジプトがガザ停戦合意の回復を目指す新たな提案を行っていたことが24日、複数の関係筋の話で分かった。写真は2024年2月、ガザ地区南部ラファで撮影(2025年 ロイター/Mohammed Salem)
Nidal al-Mughrabi Maayan Lubell Ahmed Shalaby
[カイロ/エルサレム 24日 ロイター] - イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザに対する攻撃を続ける中、エジプトがガザ停戦合意の回復を目指す新たな提案を行っていたことが24日、複数の関係筋の話で分かった。
関係筋によるとエジプトは先週、イスラム組織ハマスが毎週5人の人質を解放し、このペースでの人質解放が開始された次の週にイスラエルが停戦合意の「第2段階」に移行することを提案した。
停戦合意の第2段階は、イスラエル軍がガザ地区から完全に撤退し、恒久的な停戦を目指すもの。エジプトの提案には、人質解放と引き換えにイスラエルがガザ地区から完全撤退する期限も含まれているという。
ハマスの当局者は提案内容を確認していない。ただ、ロイターに対し「見解の相違を埋め、交渉を再開し、停戦合意の第2段階への移行に道を開くことを目指し、いくつかの案が協議されている」と述べた。
イスラエルとハマスが1月に合意した停戦の延長交渉が膠着する中、イスラエル軍は18日未明にガザ地区に対する大規模な攻撃を再開。攻撃再開以降、約700人のパレスチナ人が死亡した。このうち少なくとも約400人が女性と子どもという。
パレスチナの保健当局によると、2023年10月にイスラエル軍とハマスの戦闘が始まってから、ガザ地区の死者数は23日時点で5万人を超えた。