スーダン国軍、大統領宮殿をRSFから奪還 省庁なども掌握

3月21日、アフリカ北東部スーダンの国軍は、首都ハルツーム中心部の大統領宮殿を準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」から奪還したと発表した。写真は大統領宮殿内部で撮影したとされる、国軍側がSNSに投稿した動画より(2025年 ロイター)
Khalid Abdelaziz Jana Choukeir
[ドバイ 21日 ロイター] - アフリカ北東部スーダンの国軍は21日、首都ハルツーム中心部の大統領宮殿を準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」から奪還したと発表した。2年にわたる内戦において重要な軍事的成果となる。
国軍は窓ガラスが割れ、壁に銃弾の穴が開いた宮殿で兵士たちが歓声を上げる映像を公開した。
ハルツーム中心部の省庁や他の主要な建物も制圧したと発表した。国軍筋によると、RSFの戦闘員は約400メートル離れた地点まで撤退したという。
RSFからはコメントを得られていない。
2023年4月にスーダンで内戦が始まると、RSFは直ちに宮殿と首都の大部分を制圧した。国軍は長く劣勢に立たされていたが、最近は勢力を盛り返し、RSFからスーダン中部を奪還した。
一方、RSFはスーダン西部での支配を強化している。並行政府の樹立を目指しているが、国際的な承認を得られる可能性は低い。