ニュース速報
ワールド

原油先物上昇、イラン制裁やOPECプラスの過剰生産抑制計画で

2025年03月21日(金)11時00分

アジア時間の原油先物は上昇。週間では2週連続で上昇する見通しとなっている。写真は2013年、米ノースダコタ州マッケンジー郡で撮影(2025年 ロイター/Shannon Stapleton)

Shariq Khan

[21日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。週間では2週連続で上昇する見通しとなっている。米国による新たなイラン産石油取引関連制裁や、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の新たな減産計画を受け、供給が逼迫するとの見方が高まっている。

0026GMT(日本時間午前9時26分)時点で、北海ブレント原油先物は0.42ドル(0.6%)高の1バレル=72.40ドル、米WTI原油先物は0.45ドル(0.6%)高の68.52ドル。

週間ではともに約2%高で、今年第1週目以来の大幅な上昇となっている。

米政府は20日、イラン産原油取引に絡む新たな制裁を発表した。トランプ政権発足以降4回目の措置で、「ティーポット」と呼ばれる中国の独立系石油精製会社が初めて制裁対象になった。

ANZ銀行のアナリストは、制裁強化によりイランの原油輸出が日量100万バレル減少すると予想した。

OPECプラスが発表した新たな減産計画も相場を支援している。

OPECプラスは20日、生産量が合意された目標を上回っている状況に対処するため、7カ国がさらなる減産を実施すると発表した。この計画では、日量18万9000─43万5000バレルの減産が毎月実施され、2026年6月まで継続される。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

カナダ首相、トランプ氏と電話会談の用意 「主権国家

ワールド

ウクライナ鉱物協定、近く署名へ 発電所の米所有巡り

ワールド

ロシア・ウクライナ、攻撃の応酬 「石油施設で火災」

ビジネス

FRBの利下げ望む=トランプ氏
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
特集:まだ世界が知らない 小さなSDGs
2025年4月 1日号(3/25発売)

トランプの「逆風」をはね返す企業の努力が地球を救う

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 2
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放すオーナーが過去最高ペースで増加中
  • 3
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き詰った「時代遅れ企業」の行く末は?【アニメで解説】
  • 4
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 5
    コレステロールが老化を遅らせていた...スーパーエイ…
  • 6
    ロシア軍用工場、HIMARS爆撃で全焼...クラスター弾が…
  • 7
    【クイズ】アメリカで「ネズミが大量発生している」…
  • 8
    トランプの脅しに屈した「香港大富豪」に中国が激怒.…
  • 9
    止まらぬ牛肉高騰、全米で記録的水準に接近中...今後…
  • 10
    ドジャース「破産からの復活」、成功の秘訣は「財力…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 3
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャース・ロバーツ監督が大絶賛、西麻布の焼肉店はどんな店?
  • 4
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 5
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 6
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
  • 7
    「テスラ離れ」止まらず...「放火」続発のなか、手放…
  • 8
    【クイズ】世界で2番目に「レアアース」の生産量が多…
  • 9
    古代ギリシャの沈没船から発見された世界最古の「コ…
  • 10
    「気づいたら仰向けに倒れてた...」これが音響兵器「…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中