韓国、中国製鋼板に最大38％の暫定関税 不当廉売「十分な根拠」

　韓国産業通商資源省は２０日、造船などで使用される鉄鋼製品のダンピング（不当廉売）疑惑を予備調査した上で、中国製鋼板の輸入に最大３８％の関税を課すことを暫定的に決定したと発表した。鋼板を切断する作業員の資料写真。２０１６年８月に台湾南部・高雄の工場で撮影(２０２５年　ロイター/Tyrone Siu)

[ソウル ２０日 ロイター] - 韓国産業通商資源省は２０日、造船などで使用される鉄鋼製品のダンピング（不当廉売）疑惑を予備調査した上で、中国製鋼板の輸入に最大３８％の関税を課すことを暫定的に決定したと発表した。

ダンピング輸入による国内産業への大きな損害を疑うに足る「十分な根拠」があると説明。「本格的な調査期間中に発生する可能性のある損害を防止するため、２７．９１─３８．０２％の暫定関税賦課を企画財政相に勧告することを決定した」としている。

中国商務省からは今のところコメントを得られていない。

韓国は２０２４年、中国から１０４億ドル相当の鉄鋼製品を輸入。鉄鋼輸入全体の４９％を占めた。