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ロシア軍、西部クルスク州の大部分をウクライナから奪還=高官

2025年02月20日(木)17時22分

2月20日、 ロシア軍参謀本部オペレーション総局長のセルゲイ・ルドスコイ大将は、西部クルスク州で800平方キロ以上の領土をウクライナから奪還したと明らかにした。写真は2024年8月、破壊された同州スジャの建物(2025年 ロイター/Yan Dobronosov)

[モスクワ 20日 ロイター] - ロシア軍参謀本部オペレーション総局長のセルゲイ・ルドスコイ大将は、西部クルスク州で800平方キロ以上の領土をウクライナから奪還したと明らかにした。昨年始まったクルスク侵攻でウクライナが制圧した地域全体の約64%に当たるという。

ルドスコイ氏はクラスナヤ・ズベズダ紙に対し、ロシアは全方位で前進しており、ウクライナは2024年2月以来、ロシアの大規模な攻勢で守勢に追い込まれていると語った。

ロシアは現在、ウクライナのドネツク、ザポロジエ、ヘルソン各州の75%、ルガンスク州の99%以上を支配しているという。

同氏は、この4州は法的にロシアの一部であり、ウクライナに返還されることはないと述べた。

「昨年はわれわれの目標を達成する上でターニングポイントだった。キーウ(ウクライナ)政権はもはや戦況を大きく変えることはできないだろう」と指摘。「敵は必要な武器、装備、弾薬を生産する能力を大幅に失っている。動員は通常、強制的に行われている」と話した。

紛争の行方はもはやウクライナ次第ではなく、西側諸国がロシアの利益を考慮した新たな欧州安全保障構造の構築に同意するかどうかにかかっているとした。

ロイター
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