英のイスラム憎悪、24年は過去最多 ガザ紛争巡りオンラインで急増
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イスラム教徒への攻撃事件を監視する英団体「テル・ママ」がまとめたデータによると、2024年には英国でイスラム教徒への憎悪事案が過去最多を記録した。特にパレスチナ自治区ガザでの戦争がインターネット上の憎悪を大幅に激化させたという。写真はロンドンにあるモスク。昨年8月撮影(2025年 ロイター/Toby Melville)
Catarina Demony
[ロンドン 19日 ロイター] - イスラム教徒への攻撃事件を監視する英団体「テル・ママ」がまとめたデータによると、2024年には英国でイスラム教徒への憎悪事案が過去最多を記録した。特にパレスチナ自治区ガザでの戦争がインターネット上の憎悪を大幅に激化させたという。
テル・ママが確認したオンライン上と対面での事案は合わせて5837件、23年は3767件、22年は2201件だった。データは12年以降のイングランドとウェールズの事案を集計しているという。
テル・ママは「中東紛争はオンライン上の反イスラム教憎悪を大幅に激化させた」とし、「イスラエルとガザの戦争、サウスポートの殺人事件や暴動により、23─24年にテル・ママに報告された反イスラム教憎悪事案が急増した」と述べた。
イマン・アッタ代表はこの増加は容認できないもので、将来に対し深刻な懸念となると述べた。