EU、ウクライナへの武器供給強化を提案 支援継続姿勢示す
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欧州連合(EU)の外交部門である欧州対外行動庁がウクライナに対するEUの軍事支援強化を提案したことが、ロイターが確認した文書で分かった。ウクライナ南部オデーサで19日撮影(2025年 ロイター/Nina Liashonok)
[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外交部門である欧州対外行動庁がウクライナに対するEUの軍事支援強化を提案したことが、ロイターが確認した文書で分かった。
米国とロシアがウクライナ戦争終結に向けた協議に乗り出す中、欧州として継続的な支持を示す狙いがある。
文書によると、EUは加盟各国が経済規模に応じた資金割当を満たし、年内に150万発の砲弾を含む支援パッケージを提供することを提案している。
外交当局者らは同案についてブリュッセルで今週、初期の協議を行ったと明かした。24日のEU外相会合でも協議する可能性があるが、決定は見込まれていないという。
EUの提案はパッケージの規模を示していないが、外交当局者らは数十億ユーロ規模の計画を打ち出すことを目指していると述べた。
提案によると、パッケージの主な目的は少なくとも150万発の大口径砲弾に加え、防空システム、長距離精密攻撃用ミサイル、ドローン(無人機)を供給することだという。
資金は主にEU各国が拠出するが、一部は域内で凍結されているロシア資産から生じる利益で賄うことが可能としている。