トルコ、米国に鶏卵1.5万トン輸出へ 鳥インフルで

　２月１９日、トルコ鶏卵生産者中央組合（ＹＵＭ―ＢＩＲ）の幹部は、約１万５０００トンの鶏卵を米国に輸出し始めたと明らかにした。米国では、鳥インフルエンザの感染拡大で鶏卵の供給が停止し、価格が高騰している。写真は買い物客に向けて、卵の購入個数を抑えるよう呼びかける貼り紙。米ニューヨーク州で１０日撮影（２０２５　ロイター／Shannon Stapleton）

Ceyda Caglayan　Tom Polansek

[イスタンブール/シカゴ １９日 ロイター] - トルコ鶏卵生産者中央組合（ＹＵＭ―ＢＩＲ）の幹部は１９日、約１万５０００トンの鶏卵を米国に輸出し始めたと明らかにした。米国では、鳥インフルエンザの感染拡大で鶏卵の供給が停止し、価格が高騰している。

同組合の幹部はロイターに対し、今月輸出を開始したと説明。７月まで続けるという。その上で、「必要な許可を得て、組合に加盟する企業を通じて輸出する」とし、「コンテナ７００個に相当する計１万５０００トンの鶏卵を出荷する」と述べた。

米国では２０２２年に家禽（かきん）への感染が拡大し始め、鶏や七面鳥など約１億６０００万羽を殺処分。鶏卵が不足する事態となった。

米企業は供給不足に直面し、調達先を模索する中、トルコとの交渉に至ったという。