ニュース速報
ワールド
メキシコ中銀、予想成長率を半分に引き下げ 景気後退の可能性も視野
2025年02月20日(木)08時21分
[メキシコ市 19日 ロイター] - メキシコ中央銀行は19日、今年の成長率見通しを従来の1.2%から0.6%と半分に引き下げた。景気後退に突入し、最悪ならマイナス0.2%に落ち込む可能性も視野に入れている。
中銀は「今年は、国内外の要素に起因する高い不確実性のため、経済がさらに減速しかねない」と説明。トランプ米政権の移民政策や通商政策などがメキシコの成長率見通しにとって「重大な」試練になるとの見方を示した。
物価上昇率については今年第4・四半期の前年比を3%から3.3%に引き上げ、目標とする3%に収まる時期は遅れると予想した。
ただ物価上昇が鈍化傾向という環境下で、利下げの継続は可能になる公算が大きいと強調した。
中銀は今月、政策金利の50ベーシスポイント(bp)引き下げを決定し、今後同じ幅の利下げに動くこともあり得ると示唆している。