ニュース速報
ワールド

米消費者の5分の1、トランプ大統領の関税強化懸念で購入商品増加

2025年02月19日(水)12時31分

 2月18日、クレジットカーズ・ドット・コムが発表した米国の消費者に対する調査によると、トランプ大統領が計画している輸入品への関税強化への懸念から5分の1が通常よりも多くの商品を購入していると回答した。写真は米カリフォルニア州ロサンゼルスのスーパーマーケットで買い物をする人。2022年6月撮影(2025 ロイター/Lucy Nicholson)

[18日 ロイター] - クレジットカーズ・ドット・コムが18日発表した米国の消費者に対する調査によると、トランプ大統領が計画している輸入品への関税強化への懸念から5分の1が通常よりも多くの商品を購入していると回答した。

また、関税強化による高額の買い物への影響について22%は「影響は大きい」、30%は「何らかの影響がある」とそれぞれ回答した。これらの結果は関税強化による価格上昇の可能性と、経済の不確実性に対する消費者の不安が高まっていることを示した。

関税は輸入品のコストを引き上げるため、インフレを引き起こす傾向がある。外国産の原材料や部品に依存している製造業のコストが上昇するため、より広範な分野でインフレ圧力が高まる可能性がある。米金融界は、関税強化が米国のインフレを加速させ、それが米連邦準備理事会(FRB)の利下げを妨げ、経済成長が減速しかねないと懸念している。

回答者の5分の1は「ドゥーム・スペンディング(破滅的支出)」に当たる買い物を最近したとし、23%は今年のクレジットカード利用額が膨らむと予想していると答えた。

ドゥーム・スペンディングは将来に対する不安や不確実性から過度または衝動的な購入をすることを指し、多くの場合は経済の不安定さや地政学的緊張、迫り来る金融面での不安に対する懸念が引き金となる。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国副首相が米財務長官と会談、対中関税に懸念 対話

ビジネス

アングル:債券市場に安心感、QT減速観測と財務長官

ビジネス

米中古住宅販売、1月は4.9%減の408万戸 4カ

ワールド

米・ウクライナ、鉱物協定巡り協議継続か 米高官は署
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 10
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中