ウクライナ軍、北朝鮮の自走りゅう弾砲を撃破 東部ルガンスク州
[18日 ロイター] - ウクライナ軍は18日、ウクライナ東部ルガンスク州で北朝鮮の自走りゅう弾砲を撃破したと発表した。
ウクライナ東部部隊は通信アプリ「テレグラム」に投稿した声明で、ルガンスク州で170ミリ砲を搭載した北朝鮮の自走砲M1978型を攻撃したと発表。ウクライナ戦争開始以来、「コクサン」と呼ばれる170ミリ砲がウクライナの無人機(ドローン)の攻撃を受けたのは初めてという。
軍事目標が爆破される様子を映した動画も併せて投稿し、ウクライナ戦争で同砲の使用が初めて確認されたのは2024年10月だったとした。
韓国国防省は先週、国会の委員会で、北朝鮮によるロシアへの軍事援助には長距離砲約200門と大量の弾薬が含まれたと指摘した。
ルガンスク州はロシアが22年に一方的に併合を宣言したウクライナ東・南部4州の1つ。
ウクライナや西側の軍事専門家は、ロシアのクルスク州に最大1万2000人の北朝鮮兵がロシア軍と共に派遣され、北朝鮮の軍事装備も使用されていると報告している。
ウクライナのゼレンスキー大統領は先週、ロシアがクルスク州に最大3000人の北朝鮮兵を追加派遣する可能性があると述べた。
韓国の朝鮮日報は19日、ウクライナで捕虜となった北朝鮮兵2人のインタビューを伝えた。それによると、北朝鮮の治安当局はクルスク州の北朝鮮軍を監視・統制しており、韓国軍がドローンを飛ばして攻撃していると伝えているという。