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新興国市場への純資金流入、1月は約354億ドル=IIFリポート

2025年02月19日(水)04時33分

国際金融協会(IIF)が18日発表したリポートによると、新興国市場への1月の純流入額は約354億ドルだった。写真は2023年7月、インド・ムンバイのムンバイ証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)

[ロンドン 18日 ロイター] - 国際金融協会(IIF)が18日発表したリポートによると、新興国市場への1月の純流入額は約354億ドルだった。債券への流入が急増し、中国への約81億ドルの流入分を含めて約450億ドル買い越した。

一方、株式は低調に推移し、中国を除いて約115億ドルが流出。中国には約20億ドル流入した。

IIFは、投資家の動きに関して「国際情勢の緊迫化や、米国の金融政策のリスク、世界経済への逆風がある中で、相対的に安定している債券を投資家が好む傾向が続いていることを示した」と分析した。

MSCI新興国株価指数は1月中旬ごろに大幅に上昇。中国の新興企業ディープシークが開発したAIモデルの公表を受けて、中国のハイテク銘柄が急伸した。

その他の新興市場の株式の売り越しは、米国の巨大ハイテク部門の株価下落が要因となったと推定。「トランプ米政権による保護主義政策の復活、特に一連の関税措置」についても指摘している。

インドへの影響が大きく、トランプ氏の優位が見込まれ始めた昨年10月以降、外国投資家はインド株を200億ドル以上売り越している。韓国と台湾の株式の売越額もそれぞれ10億ドルを超えている。

ロイター
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