NY州知事、アダムズ市長の今後巡り協議へ 副市長4人が辞任意向
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2月17日、米ニューヨーク(NY)州のホークル知事(写真)は、辞任を拒否しているアダムズNY市長の今後について話し合うため、18日に主要なリーダーらと面会すると表明した。同州で2024年9月撮影(2025年 ロイター/Kent J. Edwards)
Daniel Trotta Jasper Ward
[17日 ロイター] - 米ニューヨーク(NY)州のホークル知事は17日、辞任を拒否しているアダムズNY市長の今後について話し合うため、18日に主要なリーダーらと面会すると表明した。知事は市長の罷免手続きを開始する権限を持つ。
声明で、州知事が権限を行使して正規に選出された市長を罷免する必要は235年の州史上なかったと述べた。
民主党のアダムズ市長は収賄罪で起訴されたが、無罪を主張している。バイデン前政権の移民政策を批判したため前政権の標的になったと訴え、共和党のトランプ大統領に接近。トランプ政権が同市長に対する起訴を取り下げるよう連邦検察に指示したことを受けて、司法省幹部らが辞任した。
NY市の副市長4人も辞任する意向を示す中、ホークル知事は副市長らと電話で話をしたと明らかにした上で、彼らの辞任意向は「この市長による統治の長期的な将来に疑問を投げかけるものだ」と述べた。
ブラッド・ランダー市会計監査官も16日に公開した市長宛ての書簡で、市の憲章に基づき、市長を罷免するための委員会の設置を求める可能性があると表明している。