ロシア送油管に無人機攻撃 エクソンの原油輸出に影響
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2月17日、ロシア南部クラスノダール地域にあるクロポトキンスカヤ送油管を運営するカスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)は、ポンプ設備が無人機攻撃を受けたと明らかにした。写真はエクソンモービルのロゴ。ブラジルのリオデジャネイロで2018年9月撮影(2025 ロイター/Sergio Moraes)
[モスクワ 17日 ロイター] - ロシア南部クラスノダール地域にあるクロポトキンスカヤ送油管を運営するカスピ海パイプライン・コンソーシアム(CPC)は17日、ポンプ設備が無人機攻撃を受けたと明らかにした。被害状況確認のため稼働を一時停止しており、米シェブロンやエクソンモービルなど、西側諸国の石油大手が利用する同送油管経由のカザフスタン原油供給が減少しているという。
CPCは、攻撃は無人機7機によるもので、テロ行為と主張。ただ、ウクライナからの攻撃かどうかは特定していない。
一方ウクライナ保安局(SBU)治安機関の関係者は、同国が無人機でクロポトキンスカヤ石油施設とイルスキー製油所付近を攻撃したと説明。これらの石油施設は、ウクライナに侵攻するロシア軍に原油を供給するために使われていたと主張した。
ウクライナはここ数カ月間、ロシアのエネルギーインフラを標的に無人機攻撃を仕掛けている。米欧石油大手が巻き込まれるのはこれが初めて。
CPCは、カザフスタンにとって主要な輸出パイプラインで、原油輸送量は世界全体の約1%に相当する。シェルやイタリアのエネルギー大手ENIはCPCの権益を保有している。