中国、万科の債務返済支援へ 68億ドル規模の計画検討＝ＢＢＧ

[１２日 ロイター] - 中国政府が、不動産開発大手の万科企業を巡って、年内に約５００億元（６８億４０００万ドル）相当の資金不足を補う支援策の策定に取り組んでいると、ブルームバーグ（ＢＢＧ）が１２日報じた。

公募・私募債務の返済を後押しする。報道によると、規制当局は２００億元の特別地方債を割り当て、万科の売れ残り不動産と空き地を買い取る。また、万科とその関連会社は、債務返済のため、新たな債券発行や銀行融資を含む資金調達手段を利用することが認められるという。

万科は、中国の不動産不況による流動性危機と売り上げ不振に苦慮している。きょうの香港株式市場で万科は１０％近く上昇して引けた。

万科企業は声明で、２０２５年が期限の債券償還に向け、事業と資金調達を通じて「全力で」資金を確保すると強調。また、返済のために引き続き資産売却を加速、非中核事業から撤退するとの方針を示した。