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トランプ氏、国際刑事裁に制裁 大統領令に署名

2025年02月07日(金)08時59分

 2月6日、トランプ米大統領は米国民やイスラエルなどの同盟国に対する捜査に関わった国際刑事裁判所(ICC)の職員らに制裁を科す大統領令に署名した。写真は同裁判所で2019年1月撮影(2025年 ロイター/Piroschka van de Wouw)

Steve Holland

[ワシントン 6日 ロイター] - トランプ米大統領は6日、米国民やイスラエルなどの同盟国に対する捜査に関わった国際刑事裁判所(ICC)の職員らに制裁を科す大統領令に署名した。

イスラエルのネタニヤフ首相の米国訪問中に署名した。ネタニヤフ氏は、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡る戦争犯罪などの容疑でICCから逮捕状が発行されている。

制裁は、米国やイスラエルなどの捜査に関わったICC職員やその家族の米国内の資産を凍結し、米国への渡航を制限するとしている。制裁対象者の名前がいつ公表されるかは不明。

第1次トランプ政権は、アフガニスタンで戦闘に加わった米兵らの戦争犯罪捜査に携わった当時のICC主任検察官に制裁を科している。

ICCは戦争犯罪や大量虐殺などで個人を訴追できる裁判所。125カ国が加盟しているが、米国、中国、ロシア、イスラエルは加盟していない。

米上院は先週、ICC職員らに制裁を科す法案の採決を行ったが、民主党議員の大部分が反対したため否決された。

ICCの赤根智子所長は昨年12月、制裁はあらゆる状況や事件におけるICCの機能を損ない、ICCの存在そのものを危うくすると警告していた。

ロイター
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