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EU首脳、防衛支出拡大で合意 欧州委は財政規則柔軟化へ

2025年02月04日(火)10時25分

欧州連合(EU)首脳は2月3日、ロシアなどの脅威に対する防衛力を強化するため、防衛支出を拡大する方針で合意した。写真はEUのコスタ欧州理事会議長(大統領、左)とドイツのショルツ首相。ブリュッセルで代表撮影(2025年 ロイター)

Andrew Gray Lili Bayer

[ブリュッセル 3日 ロイター] - 欧州連合(EU)首脳は3日、ロシアなどの脅威に対する防衛力を強化するため、防衛支出を拡大する方針で合意した。

EUのコスタ欧州理事会議長(大統領)は、防空・ミサイル防衛、弾薬、軍用輸送など、防衛上の不足を埋めることで合意したと記者団に述べた。

資金面では詳細な合意には至らなかったが、欧州委員会は財政規則を柔軟化して、国防支出を容易にする措置を講じることで合意した。

ウクライナ侵攻を受け、欧州各国は近年すでに国防支出を増やしている。こうした取り組みは、トランプ米大統領の北大西洋条約機構(NATO)に対する姿勢や防衛費増額要求でさらに加速している。

欧州委のフォンデアライエン委員長は「欧州は基本的に、防衛費の大幅拡大が必要だ。防衛産業基盤を強化しなければならない」と述べた。この日の会合にはNATOのルッテ事務総長とスターマー英首相も参加した。

EUによると、加盟国は昨年、国内総生産(GDP)の平均1.9%に当たる約3260億ユーロ(3345億ドル)を国防費に費やした。これは2021年比で30%の増額。トランプ氏はGDP比で5%に増やすべきと主張している。

ロイター
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