ニュース速報
ワールド

米司法省、大学内の反ユダヤ主義対応でタスクフォース設立

2025年02月04日(火)10時09分

 2月3日、米司法省は反ユダヤ主義的行為に対処するために複数の政府機関からなるタスクフォース(作業部会)を設立した。写真は米司法省のシール。ワシントンで2023年1月撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

Julia Harte

[3日 ロイター] - 米司法省は3日、反ユダヤ主義的行為に対処するために複数の政府機関からなるタスクフォース(作業部会)を設立した。大学など学校内での嫌がらせ阻止を最優先課題に位置付けており、タスクフォースに参加する教育省は5つの大学を調査中だと公表した。

タスクフォースには厚生省も参加し、司法省の公民権局が調整役を担う。

トランプ大統領は先月29日、反ユダヤ主義と闘う大統領令に署名し、親パレスチナの抗議活動に参加した米国市民権を持たない大学生らを国外退去させる方針を示していた。

教育省が嫌がらせの疑いで調査しているのはコロンビア大、ノースウェスタン大、ポートランド州立大、カリフォルニア大バークレー校、ミネソタ大ツインシティー校の5つ。

バイデン前政権下で教育省は反ユダヤ主義や反イスラム主義に関する申し立てを巡り、幾つかの大学と合意に達した。しかしトランプ現政権はこうした合意は実効性がないと批判している。

一方、タスクフォースの発足については、「政府機関の権力を使い、パレスチナ人の権利を擁護する大学生の言論を抑圧するなら、合衆国憲法によって阻まれる」(米イスラム関係評議会のエドワード・アーメド・ミッチェル氏)と懸念する声も聞かれる。同評議会はタスクフォースの動きを監視し、法的な措置を取るかどうか決めるとしている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、インド首相に来週のホワイトハウス訪問を

ビジネス

日銀総裁「現在はインフレの状態」、「デフレ脱却でき

ワールド

豪家計支出、12月は前月比+0.4% 3カ月連続の

ビジネス

ターゲットに株主代表訴訟、多様性推進巡りリスク開示
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我との違い、危険なケースの見分け方とは?
  • 4
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 5
    メーガン妃からキャサリン妃への「同情発言」が話題…
  • 6
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 7
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 8
    脳のパフォーマンスが「最高状態」になる室温とは?…
  • 9
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 10
    DeepSeekが「本当に大事件」である3つの理由...中国…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 8
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 9
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 10
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 10
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中