ニュース速報
ワールド

トランプ米政権、「ハマス支持者」の学生ビザ取り消しへ

2025年01月30日(木)09時55分

トランプ米大統領は29日、反ユダヤ主義と闘う大統領令に署名し、親パレスチナの抗議活動に参加した米国市民権を持たない大学生らを国外退去させる方針を示した。27日撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)

[ワシントン 29日 ロイター] - トランプ米大統領は29日、反ユダヤ主義と闘う大統領令に署名し、親パレスチナの抗議活動に参加した米国市民権を持たない大学生らを国外退去させる方針を示した。

大統領令の概要によると、司法省に対し「ユダヤ系米国人に対するテロの脅威や放火、破壊行為、暴力を積極的に訴追する」よう命じる。「大学のキャンパスや路上における反ユダヤ主義の爆発」と戦うために連邦政府の全てのリソースを動員するため「即時行動」を取るとしている。

また「ジハード(聖戦)主義者の抗議活動に参加した全ての在留外国人を見つけ出し、国外退去させる」ほか、「かつてないほど過激主義がまん延している大学にいる、パレスチナのイスラム組織ハマス支持者の学生ビザを直ちに取り消す」とした。  

人権保護団体や専門家からは、この措置が憲法上の言論の自由を侵害し、訴訟を引き起こす可能性があるとの指摘が出ている。

コロンビア大学ナイト研究所の上級弁護士、キャリー・デセル氏は「合衆国憲法修正第1条は米国の大学で学ぶ外国人を含めて全ての人々を保護する」とし、「政治的発言を理由に外国人を国外退去させることは違憲だ」指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米旅客機衝突墜落事故、28人の遺体収容 生存者見つ

ワールド

米首都近郊の旅客機墜落、元フィギュア世界王者ら搭乗

ビジネス

英住宅ローン融資額、12月は22年9月以来の大幅増

ワールド

タイ25年成長率、下振れも 現金配布の効果限定的=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 3
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 4
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 5
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 6
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 7
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 8
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 9
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 10
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 4
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 5
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 6
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
  • 7
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 8
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 9
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 10
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 7
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 8
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 9
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中