ベラルーシ大統領選、ルカシェンコ氏の7選が決定 欧米は批判
1月26日、ロシアの同盟国ベラルーシで26日まで行われた大統領選では、現職のアレクサンドル・ルカシェンコ大統領(写真)が勝利し、7選が決まった。写真はベラルーシのミンスクで撮影(2025 ロイター/Evgenia Novozhenina)
Mark Trevelyan
[26日 ロイター] - ロシアの同盟国ベラルーシで26日まで行われた大統領選では、現職のアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が勝利し、7選が決まった。30年以上にわたる統治体制の基盤を一段と強める考えとみられる。
出口調査によると、ルカシェンコ氏は88%近い票を獲得した。大統領選はルカシェンコ氏を含む5人が出馬した。他の立候補者は政権寄りの政党などからの出馬で、有力な対立候補ではなかった。
ベラルーシでは独立メディアが禁止されており、反政権派の多くは国外脱出を強いられるか投獄されており、欧米各国からは選挙は自由でも公正でもないとの声が上がっている。
ドイツのベアボック外相は「ベラルーシの人々には選択肢がなかった。自由と民主主義を切望する全ての人々にとって苦い日だ」とXに投稿した。
ルカシェンコ氏は選挙後に行った会見で、反政権派が投獄されたことについて質問された際、彼らは自らの運命を選んだと述べた。「ある者は刑務所を選び、ある者は亡命を選んだ。私たちは誰も国から追い出していない」と主張した。
ルカシェンコ政権は、前回2020年の大統領選で起きた大規模デモを受けて反政権派の排除を進めた。前回立候補した反政権派指導者のスベトラーナ・チハノフスカヤ氏も選挙直後に国外脱出を強いられた。同氏は今週ロイターに対し、「独裁者の儀式」の一環としてルカシェンコ氏は再選を画策していると語っていた。
26日にはポーランドの首都ワルシャワなど東欧諸国の都市でルカシェンコ氏に反対するデモが行われた。
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