原油先物1%超下落、トランプ氏の価格引き下げ圧力影響続く
27日アジア時間の原油先物は先週末から1%超下落している。写真は2022年12月、ロシアのナホトカ周辺で撮影(2025年 ロイター/Tatiana Meel)
Florence Tan
[シンガポール 27日 ロイター] - 27日アジア時間の原油先物は先週末から1%超下落している。トランプ米大統領は先週、米国の石油・ガス生産拡大に向けた措置を発表したほか、石油輸出国機構(OPEC)に価格引き下げを要求した。
0043GMT(日本時間午前9時43分)時点で、北海ブレント先物は0.87ドル(1.11%)安の1バレル=77.63ドル。米WTI先物は0.89ドル(1.19%)安の73.77ドル。
トランプ氏は23日、スイス・ダボスで開催中の世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)にオンラインで参加し、サウジアラビアとOPECに原油価格の引き下げを求める考えを示した。
「原油価格が低下すれば、ロシア・ウクライナ戦争は直ちに終結する。現在の価格は戦争継続を可能にするほど高い水準にある。原油価格を引き下げる必要がある」と主張した。
ロシアのプーチン大統領は24日、ウクライナ戦争やエネルギー価格などについて、トランプ氏と協議する用意があると表明した。
主要産油国で構成するOPECプラスは、トランプ氏の要求には反応を示さず、すでに4月からの増産が計画されていると指摘した。
また、トランプ氏は26日、南米コロンビアが米国から強制送還された不法移民を乗せた軍用機2機の着陸を拒否したことを受け、25%の関税や制裁などの報復措置を取ると表明した。
コロンビアにとって米国は最大の貿易相手国。主要な輸出品には原油も含まれる。
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