ハマス、民間人女性ら3人を解放へ イスラエルはガザ北部帰還許可

パレスチナ自治区ガザでの停戦合意を巡り、仲介国のカタールは２６日、イスラム組織ハマスがイスラエルの民間人女性ら人質３人を３１日までに解放すると発表した。写真は１月２６日、ガザで撮影（２０２５年　ロイター）

Nidal al-Mughrabi

[カイロ ２７日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザでの停戦合意を巡り、仲介国のカタールは２６日、イスラム組織ハマスがイスラエルの民間人女性ら人質３人を３１日までに解放すると発表した。イスラエルは２７日朝からガザ北部住民の帰還を許可すると明らかにした。

イスラエル首相府は「ネタニヤフ首相はイスラエルがいかなる合意違反も容認しないことを改めて表明する。生死にかかわらず、全ての人質の帰還のために行動し続ける」とする声明文を出した。

カタールの発表を受け、ハマス側は２７日、ガザ停戦合意第１段階で解放されるイスラエル人人質リストに関する必要な情報を仲介国に渡したと発表した。

ガザ保健省によると、ガザ中南部で避難生活を送っている約６５万人のパレスチナ人が北部に帰還できるようになる。

イスラエルはハマスが停戦合意に違反したとして検問所の開放を拒否していた。

北部帰還許可のニュースに避難民からは歓声が上がった。

５児の母のガーダさんはチャットアプリを通じてロイターに「少なくとも私たちは家に帰れる。戦争は終わったと言えるし、このまま落ち着いていてほしい」と語った。