ガザ地区、北部住民の帰還に向け準備 停戦協定の実効性に懸念も
ガザ地区北部では、イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスが合意した停戦協定のスケジュールに従い、25日に避難民が帰還する予定となっている。写真は22日、ガザ地区北部ジャバリアで撮影(2025年 ロイター/Mahmoud Issa/File Photo
Nidal al-Mughrabi
[カイロ 23日 ロイター] - ガザ地区北部では、イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスが合意した停戦協定のスケジュールに従い、25日に避難民が帰還する予定となっている。それに向け、この日は帰還する住民のためのテントの準備作業が行われた。
ガザ北部に帰還するとみられる数十万人のパレスチナ人の多くは、15カ月に及ぶイスラエル軍の攻撃で廃墟と化した自宅を目にするとみられる。
ハマスが23日に発表した声明によると、避難民の帰還は、25日に少なくとも4人の人質がイスラエルに引き渡され、イスラエル軍が北の海岸道路から撤退した後となる。
ただ、多くのパレスチナ人が段階的停戦の難しさを懸念しており、それを浮き彫りにするかのように、この日はイスラエル軍戦車の砲撃により最南部ラファで住民2人が死亡したという。
イスラエル軍はこの報告について調査中だと述べた。