米メタ傘下アプリ同士のデータ共有禁止、インド控訴裁が効力停止
1月23日、インド控訴裁判所はメッセージアプリ「ワッツアップ」といった米メタ・プラットフォームズ傘下のアプリ同士による広告目的でのデータ共有を禁じたインド競争委員会(CCI)の命令について、効力を一時停止する判断を示した。写真はメタのロゴ。ムンバイで2023年9月撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)
Arpan Chaturvedi
[ニューデリー 23日 ロイター] - インド控訴裁判所は23日、メッセージアプリ「ワッツアップ」といった米メタ・プラットフォームズ傘下のアプリ同士による広告目的でのデータ共有を禁じたインド競争委員会(CCI)の命令について、効力を一時停止する判断を示した。
CCIは昨年11月、独占禁止法に抵触するとして、メタに対して2450万ドルの罰金と、インドでの5年間のデータ共有禁止を命じた。3億5000万人を超えるフェイスブック利用者と、5億人を超えるワッツアップ利用者を抱えるインドはメタにとって最大市場となっており、メタ側は命令の取り消しを求めて提訴した。
控訴裁は禁止措置について、ワッツアップのビジネスモデルを「崩壊に導く可能性がある」と指摘。メタとワッツアップによる訴えを審理する間の効力停止を命じた。
メタの広報担当者は今回の仮差し止め命令を歓迎し、「次のステップを検討する」と述べた。
CCIからは今のところコメントを得られていない。