再送米軍、ミサイル発射システム「タイフォン」をフィリピン内で移設=当局筋
1月23日、フィリピン政府関係者によると、米軍は中距離ミサイル発射システム(MRC)「タイフォン」をルソン島のラオアグ飛行場から島内の別の場所に移動させた。写真はラオアグ飛行場に設置されたタイフォン。2024年9月撮影。提供写真(2025年 ロイター/ Planet Labs Inc)
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Gerry Doyle Karen Lema
[23日 ロイター] - フィリピン政府関係者によると、米陸軍は中距離ミサイル発射システム(MRC)「タイフォン」をルソン島のラオアグ飛行場から島内の別の場所に移動させた。
「タイフォン」は移動可能な地上発射型ミサイル発射システムで、トマホーク巡航ミサイルやSM─6ミサイルを搭載する。フィリピンには2024年4月、合同軍事演習中に初めて配備された。同年9月、米は「タイフォン」をフィリピンから引き揚げる計画はないと表明し、射程圏に入る中国とロシアがフィリピン配備は軍拡競争をあおると反発していた。
フィリピン政府関係者は、今回の措置は、タイフォンの移動先の決定、移動に要する時間を見極めるのに役立つと述べた。
ミドルベリー国際問題研究所のジェフリー・ルイス氏によると、ここ数週間、ラオアグ国際空港でC─17輸送機に積み込まれる砲台とその関連機材が衛星画像で確認されたという。
米インド太平洋軍(INDOPACOM)はロイターに、タイフォンが「フィリピン国内で移設された」と述べたが具体的な場所は明らかにしなかった。「米政府は、場所を含め、MRC配備のあらゆる面でフィリピン政府と緊密に調整してきた」と述べた。ただ、タイフォンの恒久的配備の可能性を示唆するものではないとした。