北朝鮮がトランプ米大統領就任を報道、朝鮮戦争巡り米国非難
北朝鮮の国営メディアは22日、トランプ米大統領の就任を報じたが、トランプ氏への評価には言及せず、米国が1950─53年の朝鮮戦争中に残虐行為を犯したと非難した。写真はワシントンのキャピタルワン・アリーナでスクリーンに映し出されるトランプ氏の就任式の様子。20日撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)
[ソウル 22日 ロイター] - 北朝鮮の国営メディアは22日、トランプ米大統領の就任を報じたが、トランプ氏への評価には言及せず、米国が1950─53年の朝鮮戦争中に残虐行為を犯したと非難した。
朝鮮労働党機関紙の労働新聞は、昨年11月の大統領選でトランプ氏が勝利し、今月20日に就任式が行われたという短い記事を掲載した。
トランプ氏や米国の情勢に関する詳細や論評は掲載しなかったが、朝鮮戦争に関するプロパガンダ教育を受け、「敵である米国が犯した残虐行為に激怒する」若い学生の写真を掲載した。
トランプ氏は1期目に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と前例のない首脳会談を行い、個人的な親密さをアピールしてきた。
韓国の情報機関、国家情報院は先週、国会議員らに対し、北朝鮮による最近のミサイル実験は「米国に対する抑止力を誇示し、トランプ氏の注意を引く」ことなどが狙いという見解を示した。
北朝鮮は昨年末の朝鮮労働党中央委員会拡大総会で、安全保障と国益のため米国に対し「最強硬対応戦略」を打ち出すことを決定した。