トランプ新米政権、イスラエルとイランの紛争リスク高めず=サウジ外相
サウジアラビアのファイサル外相(写真)は21日、米国のトランプ新政権がイスラエルとイランの紛争リスクを高めることはないとの見解を示した。同日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
Samia Nakhoul Marwa Rashad
[ダボス(スイス) 21日 ロイター] - サウジアラビアのファイサル外相は21日、米国のトランプ新政権がイスラエルとイランの紛争リスクを高めることはないとの見解を示した。
ファイサル外相は世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で行った演説で、20日に就任したトランプ米大統領のイランに対する政策にイランが前向きに対応することを望んでいるとし、「イランとイスラエルの戦争だけでなく、中東地域のいかなる戦争も可能な限り回避しなければならない」と述べた。
その上で「トランプ大統領は戦争は望まないと明確に示している」とし、米新政権が戦争のリスクを高めるとは考えていないと語った。
また、週内にレバノンを訪問すると明らかにした。サウジ外相がレバノンを訪問するのは過去約10年で初めて。レバノンでは親イラン武装組織ヒズボラが強い影響力を持っていたため、サウジとレバノンの関係は薄かった。