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中ロ首脳がビデオ会談、米新政権やウクライナ戦争など巡り協議

2025年01月22日(水)02時33分

ロシアのプーチン大統領は21日、中国の習近平国家主席とビデオ会談を行い、両国の戦略的パートナーシップをさらに発展させることを提案した。21日の代表撮影。(2025 ロイター/Sputnik)

Dmitry Antonov Guy Faulconbridge

[モスクワ 21日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は21日、中国の習近平国家主席とビデオ会談を行い、トランプ米大統領との関係構築やウクライナ戦争終結に向けた和平協定の見通し、台湾問題を巡る中国の立場への支持などについて協議した。

オンライン首脳会談はトランプ氏が米大統領に就任した数時間後に行われた。

ロシア大統領府が公開した動画によると、プーチン大統領はモスクワ郊外の公邸から参加、習氏に手を振って「親愛なる友人」と呼びかけ、「ロシアと中国の包括的パートナーシップ・戦略的協力の発展に向けた新たな計画」を描きたいと述べた。

「両国の協力は広範な国益の共通点と、大国関係のあるべき姿についての見解の一致点に基づくというあなたに同意する」と表明。「われわれは、友好、相互信頼と支持、平等と相互利益に基づいて関係を築いている。これらの結び付きは自足的で、国内の政治的要因や現在の世界情勢とは無関係だ」と語った。

ロシア語での同時通訳によると、習主席もプーチン大統領を「親愛なる友人」と呼び、両国関係は強化しており、新たな高みに達することを期待していると言明。17日にトランプ氏と電話会談を行い、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」や貿易、台湾問題などについて話し合ったことを伝えた。

プーチン大統領は「われわれはより公正な多極的世界秩序の構築を共同で支持しており、ユーラシアと世界全体の不可分な安全保障確保に取り組んでいる」と指摘。両国の外交関係と共同作業について「客観的に見ても国際情勢を安定させる上で重要な役割を果たしていると言っても過言ではない」と語った。

ロシアのウシャコフ大統領補佐官(対外政策担当)はモスクワで記者団に対し、習主席とプーチン大統領は「トランプ陣営が本当に関心を示すなら、米国と互恵的で相互尊重に基づいた関係を築く意向があることを示した」と述べた。

米ハーバード大教授のグレアム・アリソン氏は、習主席の中国とプーチン大統領のロシアの関係は「世界で最も重要な非公式の同盟」だと指摘。習主席はトランプ氏が約束したウクライナ戦争の早期終結に決定的な役割を果たすことになるとした上で、「私はそれが実現すると確信している」と述べた。

中国メディアも首脳会談を伝えた。

ロイター
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