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バルト海経由のロシア産石油輸出10%減、EU制裁で=フィンランド国境警備隊

2025年01月21日(火)12時51分

 フィンランド国境警備隊は、昨年12月までの4─5カ月間、バルト海経由のロシア産石油輸出が過去2年間の平均と比べると約10%減少したと明らかにした。写真はフィンランド湾で昨年12月撮影(2025年 ロイター/Jussi Nukari/Lehtikuva)

Anne Kauranen

[ヘルシンキ 20日 ロイター] - フィンランド国境警備隊は、昨年12月までの4─5カ月間、バルト海経由のロシア産石油輸出が過去2年間の平均と比べると約10%減少したと明らかにした。欧州連合(EU)が昨年6月に開始した海上経由のロシア産石油・ガスの輸出に対する制裁が効果を発揮しているという。

バルト海の周辺諸国は、ロシアによるウクライナ侵攻開始以降の電力ケーブルや通信回線、ガスパイプラインの損傷を受け、警戒感を募らせている。これらの一部にはタンカーの動きが関係している。

フィンランド沿岸警備隊は、ロシアがフィンランド湾経由で石油を輸出するために使っている「影の船団」を監視している。

国境警備隊幹部によると、過去2年は1週間に平均で70─80隻のタンカーがロシアのバルト海沿岸諸港から石油を輸出していた。EUが6月に「影の船団」の制裁対象を広げたところ、タンカーの数が減少し始めたという。米国も今月、影の船団への制裁を強化した。

ロイター
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