トランプ氏、議会襲撃関与のほぼ全員に恩赦 1500人余

　１月２０日、トランプ米大統領は、２０２１年１月６日の連邦議会議事堂襲撃事件で起訴された支持者らの恩赦に署名すると述べた。キャピタル・ワン・アリーナでで撮影（２０２５年　ロイター/Amanda Perobelli）

[ワシントン ２０日 ロイター] - トランプ米大統領は就任初日の２０日、２０２１年１月６日の連邦議会議事堂襲撃事件で起訴された支持者らほぼ全員に恩赦を与えた。

恩赦の対象になるのは、暴動に関与したとして起訴された約１５９０人のうち１４人を除く全員。極右団体「プラウド・ボーイズ」と「オース・キーパーズ」の一部メンバーは対象にならなかったが、刑期が前倒しされるという。

またトランプ氏は司法長官に対し、暴動に関連する公判を全て取り下げるよう指示した。

ホワイトハウスは声明で、暴動に関する捜査を「重大な国家的不正」と呼び、恩赦により「国家和解のプロセス」が始まると述べた。

連邦刑務所局の広報担当は、一部の受刑者は早ければ２０日にも釈放される可能性があると述べた。

議会襲撃事件では、２０年大統領選の敗北を認めないトランプ氏の演説後、選挙結果の正式な承認を行っていた議会に多数の支持者が押し寄せ、バリケードを破壊したり警察と衝突したりするなどした。この事件でトランプ支持者など４人が死亡した。