ニュース速報
ワールド

フィリピンと中国、南シナ海巡り協力模索で合意 平和的解決追求

2025年01月17日(金)15時19分

フィリピンと中国は、南シナ海における意見の相違にもかかわらず、共通の基盤を模索し、協力する方法を見つけることで合意したと、両国外務省が1月16日発表した。写真はフィリピンのテレサ・ラザロ外務次官。2024年10月撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)

[マニラ 16日 ロイター] - フィリピンと中国は、南シナ海における意見の相違にもかかわらず、共通の基盤を模索し、協力する方法を見つけることで合意したと、両国外務省が16日発表した。

両国は16日、南シナ海の問題に対処するために設置された二国間協議メカニズムの下で第10ラウンドの協議を実施。沿岸警備と海洋科学の協力を進めることで合意し、平和的に問題を解決することについて一致したと明らかにした。

フィリピンのテレサ・ラザロ外務次官は冒頭のあいさつで「未解決の課題や相違があるにもかかわらず、南シナ海における問題に対処する上で、外交的かつ現実的な協力の真の余地があると強く信じている」と述べた。中国はフィリピンに対し、対話と協議を通じて相違点を解決することに引き続き尽力するよう求めたという。

一方、南シナ海における最近の対立を巡ってけん制し合う場面もあった。

フィリピンは、中国の沿岸警備隊がフィリピンの排他的経済水域に継続的に進出していることなどについて、深刻な懸念を表明したとしている。中国側は、最近の「海洋侵害と挑発行為」や、海洋紛争を「誇張」していることについて、苦情を申し立てたと強調した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国人民銀行、元の安定維持に自信 経済基盤は堅固

ワールド

ガザ人質解放は予定通りとイスラエル首相府、ハマス「

ビジネス

中国、金利リスク管理向上へ変動利付債を推進

ビジネス

エヌビディアCEO、米大統領就任式を欠席 「社員と
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲うウクライナの猛攻シーン 「ATACMSを使用」と情報筋
  • 2
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の超過密空間のリアル「島の社交場」として重宝された場所は?
  • 3
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 8
    内幕を知ってゾッとする...中国で「60円朝食」が流行…
  • 9
    ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険
  • 10
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も阻まれ「弾除け」たちの不満が爆発か
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 8
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 9
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 10
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中