ニュース速報
ワールド

デンマーク企業が政府と協議、グリーンランド巡る米との摩擦懸念

2025年01月17日(金)14時38分

肥満症治療薬で知られる製薬大手ノボノルディスクの最高経営責任者(CEO)など、デンマークのビジネスリーダーらは1月16日、政府と協議を行った。ロビー団体は協議後、デンマークの企業はグリーンランドを巡る米国との貿易摩擦の可能性を懸念していると指摘した。写真中央はデンマークのフレデリクセン首相(2025年 Ritzau Scanpix/Liselotte Sabroe提供 ロイター)

[コペンハーゲン 16日 ロイター] - 肥満症治療薬で知られる製薬大手ノボノルディスクの最高経営責任者(CEO)など、デンマークのビジネスリーダーらは16日、政府と協議を行った。ロビー団体は協議後、デンマークの企業はグリーンランドを巡る米国との貿易摩擦の可能性を懸念していると指摘した。

トランプ次期米大統領は、米国がデンマークの自治領グリーンランドを獲得するために軍事行動や経済措置を取る可能性を排除せず、グリーンランド購入にデンマークが抵抗すれば、関税を課す可能性を示唆している。

デンマークのフレデリクセン首相は15日、トランプ氏と電話で会談し、グリーンランドの独立の是非はグリーンランド自身が決定すると伝えたことを明らかにした。トランプ氏は経済措置を取るという脅しを撤回しなかったという。

フレデリクセン氏はトランプ氏との会談後、ビジネスリーダーを招集した。

デンマーク産業連盟のラース・サンダール・ソレンセン代表は、政府との協議後、記者団に「何が起きているのか注目しており、もちろん懸念している」と語った。

協議でどのようなシナリオが話し合われたのかについては明らかにされなかった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

中国人民銀行、元の安定維持に自信 経済基盤は堅固

ワールド

ガザ人質解放は予定通りとイスラエル首相府、ハマス「

ビジネス

中国、金利リスク管理向上へ変動利付債を推進

ビジネス

エヌビディアCEO、米大統領就任式を欠席 「社員と
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲うウクライナの猛攻シーン 「ATACMSを使用」と情報筋
  • 2
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の超過密空間のリアル「島の社交場」として重宝された場所は?
  • 3
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 4
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 8
    内幕を知ってゾッとする...中国で「60円朝食」が流行…
  • 9
    ロス山火事で崩壊の危機、どうなるアメリカの火災保険
  • 10
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も阻まれ「弾除け」たちの不満が爆発か
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 8
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 9
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 10
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中