米ＣＩＡ長官候補、職員を個人的政治見解で解雇しないと明言

　１月１５日、トランプ次期米政権の中央情報局（ＣＩＡ）候補となっているジョン・ラトクリフ元国家情報長官（写真左）は上院情報特別委員会が開いた人事承認公聴会に出席し、個人的な政治見解やトランプ氏に関する意見を理由に職員を解雇することはないと約束した。米議会で撮影（２０２５年　ロイター/Leah Millis）

Jonathan Landay

［ワシントン　１５日　ロイター］ - トランプ次期米政権の中央情報局（ＣＩＡ）候補となっているジョン・ラトクリフ元国家情報長官は、１５日に上院情報特別委員会が開いた人事承認公聴会に出席し、個人的な政治見解やトランプ氏に関する意見を理由に職員を解雇することはないと約束した。

米国の情報機関とトランプ氏は、２０１６年の大統領選におけるロシア介入疑惑を巡って関係が悪化。情報機関がトランプ陣営とロシアの共謀に言及したこともあり、トランプ氏は「報復人事」をほのめかしている。

そうした中で議員からはラトクリフ氏に対して、ＣＩＡの分析に政治的色合いを反映させないことや、ＣＩＡ職員を個人的な政治見解で解雇しないことを保証するよう求める声が相次いだ。

これに対してラトクリフ氏は、国家情報長官として決して部下の個人的な考えによって人事を決めてこなかった点を強調した上で「（ＣＩＡ長官の）立場でも全く同じように振る舞うつもりだ」と断言した。

またラトクリフ氏は、情報を政治利用しようとする職員は厳しく取り締まる方針を示した一方、職員に個人の政治的姿勢を問う「リトマス試験」は課さないと付け加えた。