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パナマ運河、12月通航量増加も空き枠なお多く 迂回路利用継続か

2025年01月14日(火)14時43分

パナマ運河の昨年12月の通航量が1日平均34.2隻に増加したことが、1月13日に確認したパナマ運河庁の通知で分かった。ただ、通航枠には空きもあり、一部船舶が引き続き代替ルートを利用していることを示唆した。写真はパナマ運河を航行するガス運搬船。2024年8月撮影(2025年 ロイター/Enea Lebrun)

Marianna Parraga

[13日 ロイター] - パナマ運河の昨年12月の通航量が1日平均34.2隻に増加したことが、13日に確認したパナマ運河庁の通知で分かった。ただ、通航枠には空きもあり、一部船舶が引き続き代替ルートを利用していることを示唆した。

パナマ運河は深刻な干ばつを受けて導入していた1日当たりの通航量と船舶の喫水の制限を昨年8─9月に解除した。

運河庁は特に第4・四半期など繁忙期には通航量が枠の上限である1日36隻まで回復すると見込んでいたが、10月の通航量は1日平均31.4隻、11月は同33.3隻だった。

ばら積み船や液化天然ガス(LNG)タンカーなど一部船舶は、パナマ運河を通過するコストと、米州・アジア間の往来でホーン岬や喜望峰を回るためにかかる追加の燃料費が同等の場合、代替ルートの使用を続けている。

アナリストによると、一部の資源会社や荷主にとって、過去10年間のパナマ運河通航料引き上げが問題となっている。通航量引き上げを巡ってはトランプ次期米大統領も不満を表明しており、今月には同運河の管理権を取り戻すために軍事力や経済的措置の行使を排除しない考えを示した。

ロイター
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