ブラジル小売売上高、11月は予想以上の落ち込み 景気冷え込みの兆し

[サンパウロ ９日 ロイター] - ブラジル地理統計院（ＩＢＧＥ）が９日発表した１１月の小売売上高は、前月比０．４％減少した。０．４％増となった１０月から減少に転じ、厳しい金融情勢の中で景気に若干の冷え込み兆候が見られた。

ロイターがまとめたエコノミスト予想の０．２％減より大幅な落ち込みとなった。

家電製品が２．８％減で、全体を押し下げた。調査対象８部門中５部門が減少した。

前年比では４．７％増、ロイター調査による予想は４．３％増だった。

パンテオン・マクロエコノミクスの中南米担当チーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は最新の数字について「依然として堅調な労働市場が劇的な下振れを防いだものの、厳しい金融情勢による悪影響が浮き彫りになった。国内のファンダメンタルズ（基礎的要因）が悪化し、一部の先行指標が示唆するように、好景気は終わった公算が大きい」と述べた。