ニュース速報
ワールド

オーストリア大統領、極右政党に組閣指示 中道派が連立できず

2025年01月07日(火)00時57分

オーストリアのファンデアベレン大統領(左)は6日、欧州連合(EU)懐疑派で親ロシアの極右政党、自由党(FPO)のキクル党首(右)に連立政権を樹立するよう指示した。同日撮影(2025年 ロイター/Leonhard Foeger)

Francois Murphy

[ウィーン 6日 ロイター] - オーストリアのファンデアベレン大統領は6日、欧州連合(EU)懐疑派で親ロシアの極右政党、自由党(FPO)のキクル党首に連立政権を樹立するよう指示した。自由党は昨年9月の総選挙で第1党となっていた。

ファンデアベレン大統領は総選挙後、自由党ではなく、第2党の国民党に組閣を要請。しかし、中道政権樹立に向けた交渉が決裂し、協議を主導してきたネハンマー首相が辞任を表明する事態となっていた。

これは、長らく自由党を批判しキクル党首と対立してきたファンデアベレン大統領にとって大きな方向転換となる。ただ、中道派が連立政権を組めなかったことで、残された選択肢はほとんどなかった。

キクル党首が大統領との会談を終えて退席する際、ユダヤ人学生や左派活動家ら数百人が「ナチスを追い出せ」と連呼したり「極右オーストリアは望んでいない」などのスローガンが書かれた横断幕を振るなどの抗議活動を行った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米当局、テスラの遠隔操作機能巡り260万台調査 衝

ワールド

豪CPI、11月は前年比2.3%に加速 コアインフ

ビジネス

ルネサス、全従業員の5%未満を削減へ 定昇取りやめ

ビジネス

サムスンの第4四半期営業利益予想、大幅下振れ メモ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国の宇宙軍拡
特集:中国の宇宙軍拡
2025年1月14日号(1/ 7発売)

軍事・民間で宇宙覇権を狙う習近平政権。その静かな第一歩が南米チリから始まった

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵の遺族を待つ運命とは? 手当を受け取るには「秘密保持」が絶対
  • 2
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流行の懸念
  • 3
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」
  • 4
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 5
    仮想通貨が「人類の繁栄と自由のカギ」だというペテ…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 8
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 9
    レザーパンツで「女性特有の感染症リスク」が増加...…
  • 10
    ウクライナの「禁じ手」の行方は?
  • 1
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流行の懸念
  • 2
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 3
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵の遺族を待つ運命とは? 手当を受け取るには「秘密保持」が絶対
  • 4
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 5
    ザポリージャ州の「ロシア軍司令部」にHIMARS攻撃...…
  • 6
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 7
    カヤックの下にうごめく「謎の影」...釣り人を恐怖に…
  • 8
    青学大・原監督と予選落ち大学の選手たちが見せた奇跡…
  • 9
    「日本製鉄のUSスチール買収は脱炭素に逆行」買収阻…
  • 10
    「これが育児のリアル」疲労困憊の新米ママが見せた…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 8
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中